改めてAPIの全体像を整理する

Created 2026.01.11 / Last update 2026.01.11

最近友人とAI勉強会と題して休日に勉強会を開いている。その際OpenAIのAPIの使い方がわからないとのことで、きたるつぎの勉強会に向けてAPIとは何なのか?を整理してみた。

この記事では、APIとは何かを構造的に理解し、実際にAPIを使って情報を取得できるようになるまで の流れを整理する。
ゴールは「APIという言葉を説明できる」ことではなく、 仕様書を見て、自分で叩ける/使う価値があるか判断できる状態になること。

目次

🎯 S1. なぜAPIを理解する必要があるのか

APIは「エンジニアが使う専門的な仕組み」という印象を持たれがちだが、 実際には現代のほぼすべてのデジタルサービスの裏側で使われている共通言語である。 天気アプリ、地図、決済、SNS、生成AI、これらはすべてAPIを通じてデータをやり取りしている。

APIを理解していない状態では、 「なぜこのデータは取得できて、これはできないのか」 「なぜこの制限があるのか」 「スクレイピングはダメでAPIはOKと言われる理由は何か」 といった問いに答えられない。 これは技術の問題ではなく、設計と契約の問題である。

  • きっかけ・背景:データ活用・自動化・AI活用が前提の時代になった
  • 最初に持っていた仮説:APIは「URLを叩くとJSONが返るもの」
  • この記事で答えたい問い:APIはなぜこの形で存在し、どう使うべきか

🧩 S2. APIとは何か・全体構造

APIの正式名称は Application Programming Interface。 直訳すると「アプリケーション同士がやり取りするための接点」である。 重要なのは、APIは技術というより契約と構造の集合体だという点。

  • 分類:Web API / REST API / GraphQL / RPC など
  • 一言で言うと:外部から安全かつ制御された形で機能やデータを使わせる仕組み
  • 構成要素:クライアント、リクエスト、サーバー、レスポンス、認証、制限

[あなたのプログラム]
      |
      |  HTTPリクエスト
      v
[APIエンドポイント]
      |
      |  認証・検証・処理
      v
[データベース / 内部ロジック]
      |
      |  HTTPレスポンス(JSON等)
      v
[あなたのプログラム]
    

構造メモ
・APIは「中身を見せない」ことが前提
・レストランの厨房と注文窓口の関係に近い

📚 S3. 誰が作り、何が一次情報なのか

  • 事実①:APIは各サービス提供者(Google, X, AWS, OpenAI 等)が定義する
  • 事実②:仕様は公式ドキュメントに明記され、URL・パラメータ・制限が定義される
  • 事実③:多くの場合、利用は規約・料金・レート制限に縛られる

一次情報とは、ブログ記事やQiitaではなく、 公式APIドキュメント・OpenAPI仕様・利用規約である。 APIを使うという行為は、暗黙的にその仕様と契約を受け入れることを意味する。

※ ここには解釈を書かない

🧠 S4. APIの設計思想を読み解く

自分の理解
・なぜこの設計か:安全性・スケーラビリティ・責任分界のため
・捨てているもの:自由な内部アクセス、即時性、無制限利用
・取りに行っているもの:制御可能な公開、ビジネス化、安定運用
・想定ユーザー:開発者、企業、外部パートナー

APIは「便利だから公開されている」のではない。 内部資産をコントロールしながら外部に開放するための最適解として設計されている。 認証やレート制限は嫌がらせではなく、サービスを守るための必須要件である。

🛠️ S5. APIで情報を取ってくるまでの具体手順

ここでは「APIを使って情報を取得する」までの流れを、 一切の前提知識なしで追う。

  1. ① API提供元の公式ドキュメントを読む
  2. ② 認証方式(APIキー / OAuth)を確認する
  3. ③ エンドポイントURLを把握する
  4. ④ 必要なパラメータを整理する
  5. ⑤ HTTPリクエストを送る
  6. ⑥ レスポンスを解釈する

GET https://api.example.com/v1/weather?city=Tokyo
Authorization: Bearer YOUR_API_KEY
    

{
  "city": "Tokyo",
  "temperature": 12.3,
  "condition": "Cloudy"
}
    

この一連の流れは、どのAPIでも本質的に同じ。 違うのはURLとルールだけである。

⚖️ S6. APIと他の手段との比較

  • スクレイピングとの違い:公式か非公式か、安定性と合法性
  • CSVダウンロードとの違い:リアルタイム性と自動化
  • 決定的な判断ポイント:継続利用・再現性・責任の所在
手段安定性自動化推奨度
API
スクレイピング
手動DL×

📍 S7. 実務・日常でのリアルな使いどころ

  • 向いている:定期データ取得、ダッシュボード、AI連携
  • 向かない:一度きりの取得、仕様が頻繁に変わる対象
  • 注意点:レート制限、料金、エラー時の挙動

APIは「便利な魔法」ではなく、 運用を前提としたインフラとして扱うべきである。

📌 S8. 判断と次に取るべき行動

結論:APIは「使えるか」ではなく「使う価値があるか」で判断する。

  • 判断理由:再現性・拡張性・公式サポート
  • 使う条件:仕様が公開され、制限を理解できること
  • 次に調べるべきこと:REST設計、HTTPステータス、OAuth

🔎 ソース(一次情報)

  • MDN Web Docs / Web API 概要 / https://developer.mozilla.org/
  • RFC 7231 HTTP/1.1 Semantics / IETF
  • OpenAPI Specification / https://www.openapis.org/
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